柳FES 2024 -ハイブリットな二刀流-
日程:令和6年3月23日(土)24日(日)
会場:柳川リハビリテーション学院とオンライン開催のハイブリット開催
参加費:両日3,000円
どちらか一日2,000円
講師
会場:
3月23日(土)
14:00~
運動器疾患と姿勢制御
文京学院大学 山﨑 敦 先生
Kandel ERによれば,姿勢は姿勢平衡と姿勢定位によって構成される。姿勢平衡とは,身体に作用する外力に抗した安定状態を意味する。一方の姿勢定位とは,身体を環境に適合させること,また空間内で体節間相互の関係を維持することを意味する。この姿勢平衡と姿勢定位の学修を深めることは,臨床で日々対峙する「臨床推論」のcapacityを拡大することになる。今回は,運動器疾患における姿勢制御について,その病態と関連づけて概説する。
15:30~
休憩
15:40~
視床梗塞後に前庭機能障害が生じた症例〜感覚統合に着目して介入した一例〜
秀和会 秀和総合病院 リハビリテーション科 根津 利也 先生
概要:
視床は種々の感覚伝導路の中継地であり、受け取った情報を分析統合し、大脳皮質へ伝えると言われています。今回、視床梗塞によって、体性感覚障害を伴わず前庭機能のみ障害され歩行困難となった症例を担当させていただきました。姿勢制御は、視覚・前庭覚・体性感覚の統合によって生じていると言われており、感覚統合に着目して評価・治療を実施したため、報告させていただきます。
16:25~
休憩
16:35~
高齢者と本気で向き合う~短時間デイケア転倒予防の取り組み~
釘宮整形外科リハビリクリニック 佐藤 一樹 先生
概要:
理学療法士として経験年数10年を超え、初めて介護保険分野を担当することになりました。
介護保険分野では病院やクリニック外の専門職との話し合いが多く、これまでの自分自身の考えを改めるきっかけとなりました。
「バランス能力は維持できています」や「筋力は向上傾向にあります」という発言への違和感。
当院は2020年に短時間デイケアを開設し、2022年より転倒予防をテーマに客観的評価を取り入れました。
この度の発表では、その中で得られたデータや情報を共有できればと思います。
さらに自分が感じた違和感を一緒に感じてほしいと思います。
18:05終了予定
3月24日(日)
9:30~
「姿勢の再考」~姿勢に関する温故知新~
藤谷 亮 先生 びわこリハビリテーション専門職大学
概要:
姿勢は重要であることは周知の事実であるものの、姿勢の見方や治療に関して養成校ではそんなに深く習いません。それは姿勢に関してまだ明らかでないことも多く、教科書と呼べるものが未だにないからだと思われます。これまでの様々な知見を基に「姿勢」や「姿勢制御」の考えを深め、姿勢の“良し悪し”の捉え方、姿勢改善の戦略について紹介します。
11:00~
休憩
11:10~
前十字靭帯術後のスポーツ理学療法~競技復帰に向けた取り組み~
百武整形外科病院 井手 智輝 先生
概要:
前十字靭帯損傷は、スポーツ活動中に発生することが多く、スポーツ復帰のために、前十字靭帯再建術を施行されます。
今回の症例は、高校サッカーへの復帰を目指しており、スポーツ復帰に向けたアスレティックリハビリテーションや再損傷予防に向けた取り組みなどについて、お伝えできたらと思います。
11:55~
休憩
12:05~
上肢挙上制限を呈した症例−不良姿勢と静的肩甲骨アライメントに着目した報告−
副島整形外科クリニック 西本 響 先生
概要:
頸部および肩が前方に変位し,胸椎後弯が増強した不良姿勢を呈する方は臨床場で多く見受けられる.このような不良姿勢をとると,直立姿勢と比べて上肢挙上運動中の肩甲骨後傾,外旋が減少することから,不良姿勢は肩甲骨運動異常の一因であると考えられている
しかし,臨床場面では肩甲骨アライメントを3次元で定量的に評価することは難しい.
今回は,現在臨床場面で定量的に評価可能と考える手法を用いて症例検討を実施した内容を報告させて頂きます.
12:50終了予定
参加ご希望の方は