柳FES 2022 -リベンジャーズ-

日程:令和4年3月27日(日) 

会場:オンライン開催 

参加費:1000円

 

9:00~

変形性膝関節症の歩行に対する評価・介入の実際

~メカニカルストレスを考慮した運動学習~

  西川整形外科医院  大石浩嗣 先生

概要

変形性膝関節症(膝OA)患者において歩行時痛(動作時痛)を訴える症例は多く、その要因は様々である。特に機械的ストレスに対する介入は理学療法において重要なポイントである。膝OA患者は様々な動作戦略を学習しており、活動レベルにおいて機械的ストレスによる痛みが持続するケースもしばしばである。今回、膝OA

患者の歩行における運動(筋収縮のタイミング・様式・協調性)の再学習に繋げるための評価・治療のアイディアを紹介させていただく。

 

10:10~

膝関節の回旋運動が変形性膝関節症に及ぼす影響

  副島整形外科クリニック 高島堅次 先生

概要

変形性膝関節症患者の痛みには膝関節にかかる異常なメカニカルストレスが原因の一つと言われており、このメカニカルストレスに関わる因子の一つとして膝関節の回旋異常が挙げられています。今回、膝関節の回旋に焦点をおいて介入し痛みの軽減が得られた症例について報告させていただきます。

 

10:40~

高位脛骨骨切り術を施行した一症例

ー足部機能にも着目してー

  福岡志恩病院 西宮亜樹 先生

概要

今回、変形性膝関節症と診断され、歩行時に膝の不安定感を訴えたため、高位脛骨骨切り術(OWDTO)を施行した症例を担当しました。当院では、OWDTO対象とした臨床研究を実施しており、術前後に膝機能評価と足部機能評価を行っています。本症例の術後理学療法では、過去の研究結果をもとに膝機能のみならず、足部機能改善にも着目して介入を実施しました。今回は、これまでの研究結果を踏まえ、膝関節疾患と足部機能の関連性も含めてご報告させていただきます。 

 

11:10~

変形性股関節症の痛みと代償動作の捉え方

  ほそかわ整形外科 本村優季 先生

概要

変性疾患患者を診る際、患者が訴える症状として歩行時痛、歩容(代償動作)の改善を聞くことが多い。痛みを軽減すれば歩容が改善する?痛みと歩容の問題点は必ずしも相関するものでもない。特に、変形性股関節症患者の痛みと跛行の問題点について、どのように捉えて推論形成をするべきかを臨床で悩むことが多い。

今回は、変形性股関節症患者の痛みと歩行(代償動作)について、どのように臨床で捉えているか、解剖学的知見を交えご紹介させていただく。

 

12:20~ 休憩30分

 

12:50~

脊柱の機能解剖学ー腰椎を中心にー

  文京学院大学 山﨑敦 先生

概要

脊柱を構成する椎骨の基本構造は椎体と椎弓であり,これに4種7個の突起が付着する。その大半が海綿骨である椎体,椎間円板を介して上下の椎骨と椎体連結を成す。また椎弓の上方・下方から出る関節突起は,上下の椎骨と滑膜性関節を成す。今回は腰椎を中心に,その機能解剖について概説する。 

 

14:00~

脊柱管狭窄症により神経性間欠跛行を呈した一例

  百武整形外科病院 平野敦大 先生

概要

腰部脊柱管狭窄症(以下、LCS)の症状の一つとして下肢の痛みや痺れに伴う神経性間欠跛行(以下、間欠跛行)が挙げられる。間欠跛行はQOLの低下を引き起こし、手術治療が選択されることも少なくない。今回担当した症例は、LCSにより間欠跛行を認めた1例である。本症例は主治医より手術治療を勧められるも、手術治療を拒否され保存治療を行った。本症例に対して行った理学療法について文献的考察と私見も踏まえ報告する。

 

14:30 終了予定